サラリーマンはストレスが多い!
仕事や家庭、教育費、介護の問題等、
ストレスに晒されやすい環境の中で
身を粉にして働いてます
そこで、ここではストレスの仕組みと
それが原因で発症する可能性がある
6つの病気と対処法について解説致します
正しい知識を身につけることで
最悪になる前に手を打てるように
なるでしょう!
ストレスの仕組みについて
ストレスは心、身体、行動面においてさまざまな拒否反応を発生させます
心や身体にさまざまな障害を引き起こす
ストレスは強敵です
病院を受診して、何かに付いけて
ストレスが原因だと言われると
「手抜きしてんじゃね?!」
みたいなことを思ってしまいますが
人間がストレスまみれになったら
命の危険すらあるということを
しっかり覚えておきましょう
ストレスが引き起こす病気と対処法
・適応障害
・うつ病
・強迫症
・不安症
・摂食障害
・アルコール依存症
・発達障害
これらはストレスが原因で
引き起こされる代表的な病気です
それぞれ解説させて頂きます!
本当に辛いときには頑張らずに専門家に頼るのが一番です
適応障害
環境やある出来事が原因で
深く落ち込んだり、焦燥感を覚えたり
社会生活を送るのが難しい状態のこと
明確なストレスになる要因が3ヶ月に
以内にあり以下の症状が出ている場合は
適応障害の可能性がある
<症状>
心に現れる症状:
憂鬱、不安、焦燥感、怒り、
判断力や思考の低下等
体に現れる症状:
ドキドキする、汗をかく、眠れない
頭痛、手の震え、めまい、食欲不振等
行動に現れる症状:
遅刻、無断欠席が増える、
人と会うことが嫌になる
電話に出られない、メールが返せない
暴飲暴食、食欲が喉を通らない、
喧嘩っぱやくなる、危険運転等
(ここまで)
適応障害と診断された40%以上の人が
5年後にはうつ病などになっている
<対処法>
①仕事が忙しい場合は負荷を軽減する
②睡眠をしっかりとる
③栄養に偏りがない食事
この3つをしっかり行うことで
回復に向かう人が多いです
しかし①の仕事を減らすことは
中間管理職である我々の場合は
難しいかもしれません
けれど冷たい言い方ですが会社は
あなたが潰れても他の人を
雇えばいいと思っています
体を壊してまで行わないといけない
仕事なのでしょうか?
壊れてしまったら終わりです
辛いときは辛いと素直に話しましょう
それでもだめならそんな会社は
さっさと辞めてしまいましょう
もちろん労働基準監督署に
報告するのはお忘れなく
うつ病
悲しかったり、以前は楽しかったことが
つまらないと思うようになったり
いつも通りの生活が送れない状態が
2週間以上続きます
「死にたい」
そんな危険な感情が沸き起こる人が
多いのも特徴です
適応障害と似ていますが、適応障害は
ストレスの要因が解消できれば
症状は改善に向かいますが
うつ病の場合はそうは行きません
健康が問題で自殺された方の実に
42.1%がうつ病という報告もあります
うつ病は死につながる病なのです。
また、薬物療法の対象でもあります
<症状>
心に現れる症状:
憂鬱が1日中続く、すべてのことに対して
興味や欲求、喜びがなく、気力も湧かない
自分に対して罪悪感、無価値を感じる
体に現れる症状:
ダイエットしているわけじゃないのに
体重が1ヶ月で5%以上減る
ほぼ毎日眠れない、途中で目が覚める、
食欲不振、もしくは過食、頭痛など
行動に現れる症状:
「死にたい」と繰り返し考える
死ぬ方法を考えたり実際に実行したりする
集中力が落ち、決断できなくなる
落ち着きもなくなる等
<対処法>
抗うつ剤による薬物療法が一般的
<注意点>
うつ病は「脳の活動障害」本人が思考を
コントロールできなくなっている状態
間違っても「甘えじゃないの?」とか
「情けないやつだ!」というような
冷たい言葉をかけてはいけない
うつ病は精神的に弱い人がなる
病気ではありません
適応障害が風ならうつ病は肺炎なので
薬による治療が必要になります
抗うつ剤を一旦飲み始めたら
一生飲み続けないといけないと
思う人もいるようですが、
症状の改善とともに量を減らして
飲まなくてよい状態にすることは可能です
強迫症
家の中にあるものの消毒に
1日何時間もかけたり、
1日何度も手を洗う、
朝、家を出る前に戸締まりや火の元の
確認を異常なまでに繰り返す等々
ある特定の行動や考えの繰り返しに
時間を奪われてしまう状態
それをしなければ「大変なことになる」
というイメージが現実離れしていることが
頭では分かっていても
イメージが強すぎてやめることができない
強迫観念(意思に反して頭に浮かんで
払いのけられない考え)と
強迫行為(強迫観念や不安を打ち消す
ための行動)の2つがセット
1日40分以上これらのことに時間を
かけてしまう場合は強迫症と診断される
潔癖症や過度に几帳面な場合は、
生活に支障をきたすようなら強迫症と
診断されます
<症状>
心に現れる症状:
現実離れしたイメージが勝手に浮かび
緊張や不安、恐れ、罪悪感、嫌悪感、
憂鬱を感じる
行動に現れる症状:
頻繁に手を洗う、電化製品のスイッチを
切ったか、家の鍵をかけたかなどを
執拗に確認する
不要なものを溜め込む、すべてのことが
大丈夫かどうか、周囲の人に繰り返し
尋ねるなど
<対処法>
認知行動療法
多くの精神疾患患者は、悲観的で
自分自信を極端に否定する思考に
陥りがちです
これをもともとの認知と現実の
食い違いを検証することで
新しい思考パターンを発見し
問題解決を図っていく
精神疾患の人は極端にネガティブに
なりがちなのでポジティブ思考に
変えていくということではなく
極端に楽観的になったり悲観的になったり
するのではなく、現実に即したフラットな
ものの捉え方ができるよう導くこと
不安症
人前にでたり、初対面の人に合ったり
試験の前など人は強い不安を感じますが
日常生活に支障が出ることはありません
しかし、心配事がないのに強い不安を
感じたり、実際の問題と比べると
不釣り合いに感情が揺さぶれるようなら
不安症の可能性があります
漠然とした不安にとらわれ、
日常生活が妨げられる全般性不安症
突然強烈な不安や動悸、息切れに襲われ
「このまま死んでしまう」というような
考えに支配されるパニック症
多くの人にとってはなんでもない状況や
物に対して恐怖を感じる恐怖症などがある
<症状>
心に現れる症状:
いつも心配でたまらない、悪いことばかり
想像してしまう、イライラする、気分が
沈む、将来を悲観する、絶望するなど
体に現れる症状:
疲れがとれない、眠れない、脈が早くなる
冷汗がでる、筋肉が緊張して痛む、震える
呼吸が荒くなる、めまい、気が遠くなる
胃もたれ、下痢、口が渇く、
トイレが近くなるなど
行動に現れる症状:
外出ができなくなる、特定の場所に
いけなくなる、思考力や集中力が落ちる
落ち着きがなくなるなど
<対処法>
認知行動療法と薬物療法を合わせて行う
認知行動療法では不安は回避すれば
するほど大きくなるので、回避せず、
実際に体験してやり過ごすことで
不安が小さくなることを知ることから
はじめて「認知の偏り」を理解する
摂食障害
摂食障害には食事をほとんどとらなくなる
拒食症と(神経性やせ症)、
極端に大量に食べてしまう過食症
(神経性過食症)があります
原因としては、痩せていることが美しい
という社会からのプレッシャーや
体重を減らすことによる達成感により
コントロール依存、
家族との関係で食べ物を「いらない」
ということが唯一の感情表現だったり
うつ状態、自尊心の低さ、性的虐待、
大事な人との別れや重大な環境の変化
といった情緒的な悩みで発症します
<症状>
心に現れる症状:
食べ物が気になって頭から離れない
予定や行動が依存対象のために
変更されるなど
体に現れる症状:
体重が極端に減る、胃が小さくなって
食べられなくなる、疲れやすくなる
寒気を感じたり、便秘になる
髪の毛が抜ける、
歯が溶ける(吐き戻す場合)
女性は、生理不順や止まったりする
男性は、勃起や夢精がなくなり、
睾丸が縮小したり、眠れなくなるなど
行動に現れる症状:
食べる量が極端に少なくなる、
無理な運動をする、標準体重以下なのに
もっと体重を減らそうとする
食べることに関わる社交の場に出なくなる
性行為に興味がなくなるなど
<対処法>
うつ病や強迫症、その他の不安症、
パーソナリティ障害といった病気を
併存しているケースが多い
これらは複雑に絡み合っているので
何の治療から始めるかはお医者さんと
よく相談しながら設定していく
<注意点>
摂食障害は命に関わる病気なのです
アルコール依存症
アルコールや薬物など依存性がある特定の
物質の使用や摂取がやめられなくなる
物質依存症
アルコール依存症の場合は、大量のお酒を
長い間飲み続けることで、お酒なしでは
いられなくなる状態のこと
飲み続ける期間としては男性が20年で、
女性はその半分の10年と言われています
<症状>
心に現れる症状:
アルコールが抜けるとイライラいしたり
神経過敏になったりする。
お酒を飲むべきでないときも「飲みたい」
と強く思う
いつも手元にお酒がないと落ち着かない
体に現れる症状:
アルコールが抜けると不眠、頭痛、吐き気
下痢、手の震え、発汗、頻脈、動悸、
高血圧、嘔吐、イライラ、不安感、
うつ状態、幻影、幻覚などの離脱症状が
でるなど
行動に現れる症状:
お酒を飲み始めると予定よりも多くの
量を飲んでしまう
数時間ごとに飲酒する「連続飲酒」を
してしまう
離脱症状を抑えるために飲酒するなど
<対処法>
プレアルコホリズムという依存症の手前で
きちんとした対策をとるのが肉体的にも
社会的にも経済的にも少ない損失で
回避することができる
※プレアルコホリズム
久里浜アルコール依存症センターで
提唱された概念
①何らかのアルコール関連問題を有する
②今までに連続飲酒を経験したことがない
③今までに離脱症状を経験したことがない
これら3つの条件を満たす場合、
依存症の症状がなくても支援の対象
予防こそが最強の防御
・食生活の管理
・しっかり睡眠をとる
・適度な運動
これらをしっかり身につけることで心身の健康は維持されます
現代は高ストレス社会なので予防に力を入れることで病気にかかる確率を減らせます
食生活の管理
①自分の適性体重を(BMI18.5~25)
維持すること
1ヶ月で体重が5%以上変化した場合は
うつ病の診断基準に含まれます
体重の増減は不調のサインとして
見ることができます
うつ病患者のうち太りすぎ痩せすぎの人の
割合が正常の方に比べて多かったので
太りすぎず痩せすぎず適正体重を
維持するようにしましょう
もちろんBMIは万能じゃありません
しかし最大公約数的なものとして
とらえれば役立ちます
②体脂肪率を標準以内
(男性14~24%、女性21~31%)に保つ
体脂肪量がうつと関連している可能性が
あるからです
③マクロ管理法で食事を管理して
体重/体脂肪率をコントロールする
マクロ管理法とは性別、身長、体重、
年齢、活動量から
1日に必要な三大栄養素(タンパク質、
炭水化物、脂質)を割り出し
それに沿って食べる王道の食事法です
WEB版があるのでご確認下さい
https://dietgenius.jp/macro-nutrient-calculator/
④糖質や脂質中心の食生活を
送っていた人はタンパク質を増やす
(体重の0.8~2倍が目安)
ことを意識する
タンパク質の摂取が空腹を抑えます
⑤生の野菜や果物を1日に400g
とるようにする
果物と野菜の総摂取量が多いと(ベリー
柑橘類、緑黄色野菜等を含む)
心理的な苦痛(抑うつ症状やがんに対する
死の恐怖など)のレベルを低下させる
可能性があります
缶詰やジュース等の加工品はNGです
⑥朝食を食べることを習慣にする
朝食をとる人の方が、栄養状態が良く、
運動・活動量も多く、うつ症状も
少ないという調査結果があるからです
⑦緑茶を1日4杯以上飲む
飲まない人に比べてうつ病のリスクが
半分程度に減っているという調査結果が
あります
しっかり睡眠をとる
①最低でも7時間は睡眠をとる
理想的な睡眠時間は18才以上であれば
7~9時間です
②平日も週末も同じ時間にベッドに入り
同じ時間に起床する
適度な運動
①自分の好きなスポーツや、
人と関わることが多いスポーツを
定期的に行う
(1週間に6時間以内が目安)
②できる範囲で運動を始め、最終的には
週3回、30分ほどの運動習慣を身につける
③ストレスフリーな運動習慣を見つける
筋トレでも有酸素運動でも両方でもOK
(ここまで)
・食生活の管理
・しっかり睡眠をとる
・適度な運動
これらをしっかり行えばストレスに
強い精神と体を作ることができます
まとめ
このページでは
・ストレスの仕組みについて
・ストレスが引き起こす病気と対処法
・予防方法
これらについて解説致しました
ストレスを溜め込むことで
様々な影響が体に出て最悪の場合
命を落とす危険性があるのです
「情けない」「気が弱い」
「気合が入ってない」等々・・
精神論でなんとかすることは難しいのが
現代社会です
苦しい時は、苦しいとはっきり話して、
それでも駄目ならそこから逃げましょう
壊れてしまったらおしまいなのです!